内容
養豚業は動物性タンパク質を供給するという目的のもと、世界中で営まれています。日本で養豚生産を続けるに当たり、養豚先進国といわれるアメリカやヨーロッパはもちろん、発展途上の状況を理解することが自農場の経営、管理に役立つのではないでしょうか。本書では、世界の養豚生産・流通の現状について図表やデータを用いて解説しつつ、主な10ヵ国の養豚業の実態や各国におけるさまざまな取り組みを紹介。さらに日本の現状をデータとともに示し、向き合うべき課題を考えます。目次
【第1章 世界における養豚業】■世界の養豚生産
佐々木 勝憲((独)農畜産業振興機構)
■世界の主要豚肉輸出国と日本の豚肉輸入の現状
高橋 寛(有限会社ブリッジインターナショナル)
【第2章 各国の生産・流通の実態】
■大規模化、省力化で低コストを実現 アメリカ
國生 哲志(イワタニ・ケンボロー株式会社)
■輸出に注力するカナダ
野村 昇司(カナダポークインターナショナル)
■チルド、冷凍ともに輸出するメキシコ
大貫 勝彦(株式会社フロンティアインターナショナル)
■時代に合わせて変化する伝統産業 ドイツ
田中 征里奈(ビッグダッチマンジャパン)
■年間出荷頭数平均30頭に迫るオランダ
ヘンク・ヤンセン(Topigs Norsvin)
(訳:森川 和徳/日の出物産株式会社)
■養豚産業が大きく躍進するスペイン
纐纈 雄三、飯田 涼介(明治大学農学部)
■情報共有で生産成績を向上させるデンマーク
辻 博史(株式会社シムコ)
■世界最大の生産・消費を誇る中国
池田 愼市(ジャパンファームホールディングス株式会社顧問 技術士)
■組合をつくり生産性向上に取り組む韓国
鄭 賢圭(ドッドラム養豚組合)
■システム化が進むタイ
パリワット・プールパーム(カセサート大学)
(訳:橋澤 義憲/デラコン・バイオテクニック有限会社)
【第3章 日本の養豚の現状】
■データでみる日本の養豚
■日本の養豚の現状と課題
大井 宗孝(有限会社豊浦獣医科クリニック)
【第4章 各国の改善やシステム構築へのアプローチ】
■パイプストーン・システムからわれわれが学べること
大竹 聡(株式会社スワイン・エクステンション& コンサルティング)
■韓国におけるチェックオフ実現と運用方法
安 基洪(韓国養豚コンサルタント)[文責:編集部]
■アフリカ豚コレラへの各国の対応
山田 学(農研機構 動物衛生研究部門)
■デンマークに学ぶ抗菌剤の適正使用
石関 紗代子(有限会社サミットベテリナリーサービス)
【付録 世界の生産頭数】
■FAO統計データでみる世界の生産頭数
編集:『養豚界』編集部
A4判 90頁
2019年8月発行
定価:本体2,800円(税別)
A4判 90頁
2019年8月発行
定価:本体2,800円(税別)
養豚界臨時増刊号