内容
前年の臨時増刊号『新しい牛の繁殖 ~新技術の現場応用と近未来への展望~』の続編。技術や対応策を応用し、さらにパワーアップ。各分野の第一人者による研究の成果と実用の可能性を紹介する。これからの牛の繁殖管理を考えるうえで、明日からすぐにでも役立つ内容。目次
第1章 発情周期の異常(卵巣を中心に)■牛の発情について~乳牛の分娩後発情回帰と肉牛の発育行動の特徴~
坂口 実(北里大学)
■卵巣静止または黄体遺残と診断した乳牛に対するダブルシンク法による治療
西川晃豊(北海道ひがし農業共済組合)
■卵巣静止牛へのダブルオブシンク法の適用とその経済効果
佐竹直紀(株式会社トータルハードマネジメントサービス)
■発情同期化処置を中心とした新鮮体外受精卵移植の利用を考える
山本広憲(山本動物ETクリニック)
第2章 分娩後の子宮回復と子宮内膜炎
■総論:牛の子宮修復過程と子宮内膜炎
大澤健司(宮崎大学)
■乳牛における炎症性子宮疾患と卵巣機能,LPSに関するクロストーク
真方文絵(東京大学大学院)、清水 隆(帯広畜産大学)
■乳牛における子宮内膜炎の原因菌と薬剤感受性
鈴木貴博(北海道農業共済組合連合会研修所)
■潜在性子宮内膜炎に対する低濃度ポビドンヨードのAI後子宮内注入による治療効果
秋田真司(広島県農業共済組合)
■子宮内膜炎に対する液状キトサン製剤の治療法
小比類巻正幸(有限会社小比類巻家畜診療サービス)
■低受胎牛における子宮内膜炎の診断
八木沢拓也(北海道中央農業共済組合)
■長期不受胎牛への子宮洗浄ならびに排卵同期化・定時人工授精後の胚移植併用の効果
水田妙子(石井動物病院)
第3章 その他 低受胎への対応 ~着床、早期胚死滅~
■牛の受精卵の着床過程と早期胚死滅
片桐成二(北海道大学大学院)
■人工授精後の腟内留置型プロジェステロン製剤投与効果
高橋 透(岩手大学)
■黒毛和種におけるOPU-IVFの優位性(特に新鮮2胚移植の効果について)
金田義之(株式会社ノースブル、金田動物病院)
■乳牛における肝臓の健康状態と繁殖との関係
大滝忠利(日本大学)
■炎症性疾患が繁殖成績に及ぼす影響(乳房炎を例に)
磯部直樹(広島大学大学院)
■施灸による繁殖機能改善技術の検討
三山紗衣子((公財)東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究センター)
編集:『臨床獣医』編集部
A4判 114頁
2018年6月発行
定価:本体4,200円(税別)
A4判 114頁
2018年6月発行
定価:本体4,200円(税別)
臨床獣医 2018年臨時増刊号