内容
近年普及が進んだ牛の繁殖管理技術から、今後期待される研究までを1冊に凝縮!牛の繁殖管理について、近年導入され現場応用が進んでいる繁殖管理技術を整理し、技術革新が著しいセンシング技術や、今後期待される研究の成果と実用の可能性を紹介する。牛の能力を最大限に引き出すために、これからの牛の繁殖管理を考えるうえで必要な知識を、各分野の第一人者が解説した1冊。
目次
第1章 総論:牛の繁殖の現状と課題■我が国における乳牛および肉用牛飼養の現状と繁殖の課題
平子 誠(農研機構 畜産研究部門)
第2章 新しい繁殖管理技術
■定時人工授精プログラムの新しい展開
大澤健司(宮崎大学)
■性選別精液生産技術の変遷と今後の展望
上田 大(家畜改良事業団)
■超音波診断装置による卵巣の観察と繁殖管理への応用
三浦 亮太朗(日本獣医生命科学大学)、松井基純(帯広畜産大学)
■超音波カラードプラを用いた黄体血流量の評価と胚移植への応用
金澤朋美(宮城県農業共済組合)
■牛における胚移植関連技術の変遷
今井 敬(酪農学園大学)
■酪農経営における繁殖管理技術として胚移植を推進した事例
松田啓介(マツダ牛群管理サービス)
■代謝プロファイルテストを利用した大規模乳用牛群における繁殖管理
木田克弥(帯広畜産大学)
■黒毛和種繁殖雌牛の血液代謝プロファイルテスト
上松瑞穂(みやざき農業共済組合)
第3章 センシング技術の可能性
■生体センシングデータから見る発情
阪谷美樹(農研機構 九州沖縄農業研究センター)
■体表温センサと多機能腟内センサによる発情検知
吉岡耕治(農研機構 動物衛生研究部門)
■搾乳ロボットに付随した生乳中成分分析装置による獣医療
窪田 力(鹿児島大学)
■IoT型牛群管理に利用可能な加速度データを用いた行動解析
千田 廉(甲南大学、バイセン)、岡田啓司(岩手大学)
第4章 繁殖成績向上のために今後期待される研究
■中枢からのアプローチ:新たな神経内分泌メカニズムを利用した繁殖制御
松田二子、前多 敬一郎(東京大学大学院) 大蔵 聡、上野山賀久、束村博子(名古屋大学大学院)
■子宮からのアプローチ:上皮成長因子と妊娠率
片桐成二(北海道大学大学院)
■卵巣からのアプローチ:抗ミューラー管ホルモン
北原 豪(宮崎大学)
■栄養からのアプローチ1:機能性アミノ酸-アルギニン-の活用
平田統一(岩手大学)
■栄養からのアプローチ2:牛へのβ-カロテン給与が繁殖に及ぼす影響
川島千帆(帯広畜産大学)
編集:『臨床獣医』編集部
A4判 122頁
2017年6月発行
定価:本体4,200円(税別)
A4判 122頁
2017年6月発行
定価:本体4,200円(税別)
臨床獣医 2017年臨時増刊号