内容
喰らい、逃れ、生きるために、だれをどうだます?生きものたちは食うため・食われないため、バラエティ豊かなウソやだましのテクニックを身につけている。
●派手な模様で毒があると思わせるカエルやチョウ
●自分をとりまく環境に色などを似せて身を隠す昆虫
●他の鳥の巣に自分の卵をまぎれこませるカッコウ
●怪我をしたふりをするチンパンジー
●人間をだますイヌ etc.
40億年近くの長い進化的歴史のなかで生きものたちが獲得してきたユニークな姿(形態・行動・生態・生理)について、
基礎知識から雑学までさまざまな角度から楽しく解説。
最新の研究を反映させながらも、小学校高学年から読めるわかりやすい文章で、
生きものの進化のおもしろさをユーモアたっぷりに解説した、子どもから大人まで楽しめる一冊。
目次
口絵はじめに ウソとまねと擬態
動物はウソをつかない?
虫のいどころ
だまし討ちの世界
子育ては鳥の手も借りたい
ウソの数だけ、いのちがある
世界はウソと希望でできている
第1章 食い残されて生き残る
1 わたしはそこにいません、隠れてなんかいません
見えない自由がほしくて
タヌキは眠ってなんかいません
無視できない虫のわざ
枝と種とトゲと虫と
2 俺にさわるとあぶないぜ
真っ赤なリンゴをほおばる
赤信号と虎ロープ
3 怪人二十面相と同業他社
化けにくくなった怪人二十面相
みんなでそろえば恐くない
広げよう、擬態の輪?
4 あなたの名前で出ています
羹に懲りて膾を吹く
シロオビアゲハのご当地カラー
ロシアン寿司
夢でもしあえたら
衣食足りてペアルックを知る?
まぼろしの擬態について
第2章 ウソをつくのも狩りのうち
1 襲う、乗っ取る、招き寄せる 攻撃的な擬態とは
プレデターは侍の魂を持つか?
きれいな花には鎌がある
釣りをするカメ
甘く危険な香り
ホタルの木
2 この紋所が目に入らぬか
どこに目をつけてるんだ?
フクロウチョウを振り返る
海中ニセまいり
コラム 「だれがホタルをもぐもぐしたのか?」
第3章 たまには卵もウソをつく
1 カッコウではない巣の上で
静かな湖畔の森のかげから
あなたの卵です(仮)
はじめてのお仕事
2 「音なしく」できない生きものたち
小鳥はとっても歌が好き
モズが枯れ木で
借りぐらしのクニクラーリア
第4章 ウソと希望が未来をつくる
1 ウソつきは社会のはじまり
おおかみさんにはだまされない?
男はつらいよ、チンパンジー
かちかち山の教え
2 イヌと暮らせばウソにぶつかる
イヌ、人とあう
イヌのウソ
おわりに ウソから出たマコトとしての人の世界
解説
著:森 由民
監修:村田 浩一
四六判 176頁
ISBN978-4-89531-784-9
2022年5月発行
定価:本体1,800円(税別)
監修:村田 浩一
四六判 176頁
ISBN978-4-89531-784-9
2022年5月発行
定価:本体1,800円(税別)