内容
おちんちんは進化の不思議の玉手箱!身近などうぶつたちのおちんちんの奥深さに獣医解剖学・繁殖学の専門家がアカデミックかつ楽しく迫る!
動物によってその形を独特に変化させてきた「おちんちん」を切り口に、生物の進化の不思議に迫ります。
・どうぶつによってずいぶん違うおちんちんの形状と機能
・勃起・射精・交尾行動も千差万別
・馬はやっぱりかなり立派!
・地球上最大のおちんちんの持ち主はシロナガスクジラ?
・トカゲやヘビにはおちんちんが2本ある
・ワニは常に勃起状態
・おちんちんに骨がないのはむしろ少数派
目次
第1章 おちんちんの解剖学1 オスの生殖器の全貌
2 おちんちんの構造
おちんちんの全体像
特殊な血管組織である海綿体
おちんちんの骨(陰茎骨)
勃起に関わる筋肉
おちんちんに分布する血管
おちんちんの神経支配
動物種によるおちんちんの違い
3 精巣とそれを包む陰嚢
陰嚢の皮膚は三重構造
陰嚢皮膚による温度管理システム
精子をつくる精巣
降りてくる精巣
精巣の血管系にみる温度管理システム
動物種による精巣・陰嚢の違い
4 精液の液体成分をつくる副生殖腺
精液には何が含まれているのか
動物種により異なる副生殖腺の分布
犬は年をとると無精液症になる
第2章 おちんちんの生理学
1 精子の形成と精漿の役割
精子発生の過程
精子の成熟
精漿の特殊な役割
一回の射精で出る精液量や精子数の違い
精液に影響を及ぼす因子
2 勃起と射精のメカニズム
直接刺激と間接刺激による勃起方式
人はなぜ朝勃ちするのか
射精のメカニズム
家畜の精液採取法
3 交尾行動の繁殖生理学
性行為のタイミングはメスが決める
季節繁殖動物と周年繁殖動物
様々な交尾予備行動
交尾行動(本番)
犬の交尾は特殊~射精は三段階に分けて~
猫は一発情期に10回も交尾する
競走馬の交尾時期は当て馬がお膳立て
豚と牛の交尾事情
第3章 おちんちんの雑学
1 どうして大きなおちんちんを馬並みと言うのか
馬並みの由来は太さにあり?
馬以上にすごい自然界の動物のおちんちん
2 かわいい動物たちの下半身事情
ウサギは猫以上にお盛ん
アライグマの陰茎骨は幸運のお守り
モルモットの精巣は出し入れ自在
フクロモモンガのおちんちんは二股のヒモ状
3 人にはなぜ陰茎骨がないのか
4 霊長類のおちんちんを比べてみる
夫婦のタイプによるおちんちんの違い
実はデカい人間のおちんちん
5 射精時のオス・メスの生殖器
尿道突起は何のためにあるのか
勃起したままになってしまう病気がある
6 爬虫類のおちんちん
爬虫類のおちんちんはお尻の穴から生えている
カメのおちんちんはデカい! そしてワニは常に勃起している
トカゲとヘビにはおちんちんが二本ある
7 精子は必ずしもオタマジャクシ型ではない
8 動物によって異なる精巣の位置
監修:浅利 昌男
B6判 144頁
ISBN978-4-89531-337-7
2018年7月発行
定価:本体1,600円(税別)
B6判 144頁
ISBN978-4-89531-337-7
2018年7月発行
定価:本体1,600円(税別)