内容
天文学上のおもな発明発見と重要事項を時系列で網羅し、豊富なカラー図版とともにわかりやすく簡潔に解説。天文学発展の歩みを、それに大きな貢献をした人々や技術とともに、古代から現代まで総体として把握できる一冊。
天文学の発展に貢献した101の重要項目を取り上げ、各項目を見開き2ページ~4ページにまとめて紹介。それぞれの項目は独立しているため、どこからでも読め、天文学の用語や出来事を素早く参照できる天文事典としても活用できる。また、各項目の記述の中で出てくる関連項目を参照しやすい構成となっている。
【本書のポイント】
●古代から現代まで、天文学の発展に貢献した101の重要事項を厳選し、時系列で紹介。
●理論と観測と技術が結びつき、天文学が発展した流れを簡明に解説。
●各項目においては、事項そののだけでなく、そこに関わった人々やそれを可能にした技術もあわせて解説。
●天文学の発展に貢献した多くの人物を写真や肖像画とともに紹介。巻末には便利な人名索引付き。
目次
Ⅰ 古代~1600年ラスコー洞窟の天体壁画
日時計の発明
太陽暦のはじまり
日食のサロス周期
黄道十二星座の成立
地球の大きさの測定
歳差の発見
アンティキテラの機械の製作
カエサルによるユリウス暦の制定
『アルマゲスト』の完成
日本における暦の作成と頒布
かに星雲を作った超新星爆発
世界最古の印刷星図『新儀象法要』刊行
サマルカンド天文台の建設
地動説の提唱
ティコの新星
現代の暦─グレゴリオ暦の制定
Ⅱ 1600年代~1850年
天体望遠鏡による観測
ケプラーの法則
反射望遠鏡の製作
近代的天文台のはじまり
木星の衛星食を利用した光速度の測定
幕府天文方の創設
『プリンキピア』の出版
ハレー彗星を周期彗星と同定
年周光行差の発見
天王星の発見
『メシエカタログ』の刊行
小惑星ケレスの発見
年周視差の測定
海王星の発見
フーコーの振り子
天体写真術
天体分光学
Ⅲ 1850年代~1950年
明治の改暦
東京天文台の創設
ローウェル天文台の創設
恒星のスペクトル分類
木村榮とz項
アインシュタインの相対性理論
セファイドの周期-光度関係の発見
ヘルツシュプルング-ラッセル図(HR図)
平山族の発見
エディントンらの皆既日食観測
国際天文学連合(IAU)の創設
アンドロメダ星雲(M31)の距離決定
銀河系(天の川銀河)の回転
ハッブル-ルメートルの法則
現在の88星座の確定
冥王星の発見
宇宙電波の発見
ミッシングマス(行方不明の質量)
太陽のエネルギー源の解明
ブラックホールの理論予測
ビッグバン宇宙論
パロマー天文台の200インチ望遠鏡の完成
Ⅳ 1950年代~1980年
彗星の汚れた雪玉モデル
人類初の人工衛星(スプートニク1号)
ドレイクの方程式
林フェーズの発見
人類初の有人宇宙飛行
クエーサーの発見
X線星の発見
宇宙マイクロ波背景放射の発見
パルサーの発見
人類初の月面到達―アポロ11号
人工衛星「おおすみ」の打ち上げ
確かなブラックホール候補天体の発見
ガンマ線バーストの発見
ボイジャー1号、2号の打ち上げ
宇宙大規模構造の発見
重力レンズ(二重クエーサー像)の発見
渦巻銀河の平坦な回転曲線
Ⅴ 1980年代~2000年
インフレーション理論の提唱
野辺山45メートル電波望遠鏡の完成
ハレー彗星の回帰と探査機
超新星1987Aからニュートリノの検出
ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の打ち上げ
宇宙マイクロ波背景放射のゆらぎの発見
エッジワース-カイパーベルト天体の発見
銀河系ハロー中の高密度天体MACHOの発見
シューメーカー-レビー第9彗星の木星衝突
太陽系外惑星の発見
ヘール-ボップ彗星
国際宇宙ステーション(ISS)の建設開始
銀河系中心にブラックホールの存在を確認
宇宙の加速膨張の発見
すばる望遠鏡の完成
Ⅵ 2000年代~2022年
宇宙論パラメータの精密決定
JAXAの発足
惑星の定義を採択
太陽系外惑星の直接撮像
世界天文年2009
小惑星探査機「はやぶさ」の帰還
アルマ望遠鏡の運用開始
重力波の初検出
重力波にともなうキロノバの多波長観測
ブラックホールシャドウの撮影
小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還
日本の重力波望遠鏡KAGRAの運用開始
ジェイムズ·ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の打ち上げ
著:縣 秀彦
監修:岡村 定矩
B5判 292頁 オールカラー
ISBN978-4-89531-877-8
2023年4月発行
定価:本体3,800円(税別)
監修:岡村 定矩
B5判 292頁 オールカラー
ISBN978-4-89531-877-8
2023年4月発行
定価:本体3,800円(税別)
古代から現代まで101の発明発見と挑戦