特集
犬の胸腰部脊髄・脊椎疾患 ベストプラクティス犬の胸腰部脊髄・脊椎疾患は臨床現場で比較的遭遇する機会の多い疾患で、主に後肢の運動失調や歩様異常、麻痺などの症状が認められます。2022年にアメリカ獣医内科学会(ACVIM)のコンセンサスステートメントが発表された胸腰部椎間板ヘルニアをはじめとした多くの鑑別疾患が挙げられ、中には生命にかかわる疾患もあることから診断が重要となります。本特集では、胸腰部脊髄・脊椎疾患を診断・治療するにあたっての基本的な知識から、主な臨床徴候として「後肢麻痺」に着目して、各種検査を用いた病変の局在の診断、原因の特定方法について学んだ上で椎間板ヘルニアを中心とした治療戦略について、アップデートされた情報も含めて解説していただきました。
▽総論
西田英高
▽「後肢麻痺」の局在を診断する
越後良介
▽「後肢麻痺」の原因を特定する
濱本裕仁
▽保存療法
植村隆司
▽外科治療戦略
中本裕也
■やさしく学べる 血液疾患診療教室
第5回 「猫レトロウイルス感染症」
藤野泰人、監修:富安博隆
■病理診断とエビデンスによる腫瘍の治療戦略
第10回 「血管肉腫」
金 尚昊、石崎禎太、鈴木 学、監修:近藤広孝
■どれを使う? 同効薬・類似薬の使い分けのヒント
第3回 「循環器疾患:β遮断薬・カルシウムチャネル遮断薬」
大菅辰幸、監修:中村健介
■タイムチャートで学ぶ! 獣医師と動物病院スタッフのチーム救急医療
第15回 「電話対応」
中島瑠美、監修:森田 肇
■今すぐ実践! 動物病院の感染症対策
第12回(最終回) 「感染症対策のフローと届出」
青木博史、齊藤眞樹、中川清志
■心をつかむ 医療コミュニケーション
第9回 「獣医療面接のプロセス2」
伊藤優真
■ここまでできる! エキゾチックアニマルの画像検査
第12回 「鳥類(1):X線撮影・読影」
霍野晋吉
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト
No.45 「ゾニサミドは特発性てんかんの発作を減少させる」
石川勇一
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