特集
Feature Article!慢性腎臓病への薬剤の使い方 総まとめ
「慢性腎臓病」とは種々の原因による進行性の腎疾患をまとめた診断名であるため、共通の薬物療法は、すべて原因療法ではなく対症療法になります。中でもその進行性に強く関与する血圧、蛋白尿、リン代謝などは薬物療法を行う上で最重要の治療ターゲットとなり、慢性腎臓病の進行につれて尿毒症、電解質異常、貧血、消化器症状など様々な病態が出現してくるため、その治療も犬・猫のQuality of Life(QOL)をよりよく保つ上で重要な部分となります。本特集では、このような病態に対してよく使用される薬剤について、作用機序から実際の使用に際しての注意点まで、詳細にご解説いただきました。さらに、腎臓障害を起こす可能性のある薬物とその投与法に関しても整理いただいています。
▽はじめに ~本特集について~
星 史雄
▽レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬
室 卓志
▽レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬以外の高血圧治療薬
室 卓志
▽プロスタサイクリン誘導体製剤・血栓予防薬
原田佳代子
▽リン吸着剤
下川孝子
▽炭素系吸着剤(活性炭)
下川孝子
▽カリウム異常の治療
下川孝子
▽腎性貧血の治療薬
山野茂樹
▽消化器症状に対する治療薬
山野茂樹
▽薬剤性腎障害
小林沙織
■タイムチャートで学ぶ! 獣医師と動物病院スタッフのチーム救急医療 New!
第1回 「てんかん重積状態」
森田 肇
■理解を深める 内分泌疾患の基礎と臨床
第11回 「膵内分泌の基礎知識」
西飯直仁
■眼科診療がよく分かる・得意になる!
第10回 「涙器の疾患」
岩下紘子、監修:余戸拓也
■消化管内視鏡の適応を知る! 消化器疾患症例集
第26回 「好酸球性硬化性線維増殖症の猫の1例」
中島 亘
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト
No.25 「多発性関節炎の犬では6割くらいが治療を中止できそう」
石川勇一
■愛玩動物看護師のための 飼い主指導&臨テクメモ
第2回 「予防医療 犬のフィラリア症」
南 智彦、監修:石川勇一
■獣医師&動物病院のための 法律相談所
第8回 「座談会『動物病院経営事務を踏まえたコンプライアンス対応などについて』前編 ~愛玩動物看護師の在り方~」
鈴木智洋、上野弘道、佐伯 潤、佐藤恵一
■Close Up!
「尿石症に対する外科手術は低侵襲の時代! 犬・猫に対する腹腔鏡・結石破砕術と結石サプリの使い分け」
重本 仁、河津充伸
■Close Up!
「鉄欠乏を伴わない猫の腎性貧血の治療における鉄剤投与の有効性についての検討」
横田峻也、平野貴史、内藤瑛治、平 寛人、成田桃子、位田貴紀、村岡幸憲、山崎 淳、鳥本亮太、湯木正史
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