特集
Feature Article!猫の口腔内扁平上皮癌
猫の口腔内扁平上皮癌は、猫の口腔内悪性腫瘍の中で最も発生率が高い腫瘍です。初期病変は炎症との鑑別が困難な場合もあり、さらに進行が早く、疼痛や摂食障害によるQOLの低下が問題となります。局所浸潤性が高いため診断時にはすでに病態が進行しており、長期予後が期待できない症例も多くみられます。本特集では、猫の口腔内扁平上皮癌の疫学、臨床的所見、挙動、画像診断などについて学んだ上で、早期診断のための細胞診や組織診、さらに治療法に加え、QOL改善のための緩和ケアについて解説していただきました。
▽猫の口腔内扁平上皮癌とは~早期診断・治療のために~
吉川竜太郎
▽臨床病理医からみた「猫の口腔内扁平上皮癌」~細胞診~
石崎禎太
▽病理医からみた「猫の口腔内扁平上皮癌」~組織診~
岡田一喜
▽猫の口腔内扁平上皮癌の治療
太田茉耶、岩崎遼太
▽緩和ケア
川部美史
■こんな症例に出会ったら? とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
第58回 「肝酵素活性値が改善しても炎症がなくなりません」
成田桃子、監修:湯木正史
■X線読影 プロフェッショナルの思考回路
第15回 「四肢X線読影の基本〈撮影編〉」
坂大智洋、監修:中山智宏
■診断に活かす 心エコー図検査の第一歩
第19回 「心臓腫瘍」
望月庸平、監修:佐藤貴紀
■一次診療現場で押さえておきたい! 外科手術
第2回 「猫の会陰尿道造瘻術」
星野有希
■この症例 あなたならどうする?
第5回 「上皮向性リンパ腫を早期診断できた症例」
山岸建太郎
■ウサギ診療 これだけは!
第9回 「泌尿器疾患」
成毛淳人
■小動物臨床のクリニカルパール集
第12回 「行動学」
入交眞巳、監修:石川勇一
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト
No.14 「異所性睫毛のほとんどは上眼瞼でみられる」
石川勇一
■Close Up!
「口腔ケアの新しい選択肢 ~大気圧プラズマ治療器~」
戸田 功
■Close Up!
「エキゾチックアニマルを対象としたセラメクチンおよびサロラネル配合滴下式駆虫薬の有効性および安全性について
~ウサギとモルモットに対して~」
藤原秀将、島田 大、友森玲子、星田裕子、小野 啓、霍野晋吉
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