特集
Feature Article!犬の捻転斜頚への対応
犬の捻転斜頚は比較的遭遇頻度が高く、また飼い主も認識しやすい神経症状です。その原因は多岐にわたり、特発性前庭疾患や中耳炎/内耳炎などによる末梢性前庭障害、脳血管障害や脳炎、脳腫瘍など脳幹の異常による中枢性前庭障害、さらには小脳の障害により生じる逆説性前庭障害に大別されます。原因によっては治療法や予後が大きく異なる場合もあるため、その鑑別診断は非常に重要となります。本特集では、まず犬の捻転斜頚が生じる機序や原因について学んだ上で、鑑別診断の手順、各疾患の臨床症状や診断のポイント、対処法を紹介していただきました。
▽犬の捻転斜頚 ~発症機序と鑑別診断~
大田 寛
▽特発性前庭疾患
石川勇一
▽中耳炎/内耳炎の診断と治療
笠井智子
▽中枢性前庭疾患(脳血管障害、脳炎、脳腫瘍)
中本裕也
■この症例 あなたならどうする? New!
第1回 「健康診断で両側副腎の腫大が認められた症例」
永田矩之
■診断に活かす 心エコー図検査の第一歩
第16回 「拡張型心筋症」
高尾紘一郎、監修:佐藤貴紀
■臨床現場で活かす! 基礎から学び直す細胞診
第22回(最終回) 「脳・脊髄」
チェンバーズ ジェームズ ケン、監修:内田和幸
■こんな症例に出会ったら? とある診察室を覗いて学ぶアプローチ法
第56回 「頚の下にしこりがあります ~基礎に則ったリンパ腫の診察~」
杉山大樹
■私の心に残るあの症例
第19回 「犬の顔面浮腫に対しIgE値の交差反応性を検討しアレルゲンを回避した1例」
村上彬祥
■ウサギ診療 これだけは!
第8回 「皮膚疾患2」
成毛淳人
■デグーの医学
第5回(最終回) 「呼吸器・循環器/筋・骨格・神経疾患」
霍野晋吉
■小動物臨床のクリニカルパール集
第9回 「消化器」
金本英之、監修:石川勇一
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト
No.11 「猫の尿管結石は超音波検査よりもCT検査の方が多く検出できる」
石川勇一
■Close Up!
「犬の避妊・去勢手術の適切な時期を再考する」
宇津木大介
■Close Up!
「高リグナン含有パウダー投与による猫の被毛における毛艶の評価」
縄井愛理、八田珠郎、小沼 守
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