特集
Feature Article!低蛋白血症をみつけたら ~鑑別法とその対応~
血液検査を実施すると総蛋白質の減少(低蛋白血症)によく遭遇しますが、臨床的に問題になるものはアルブミンの低値(低アルブミン血症)であることがほとんどです。低蛋白血症の鑑別疾患には様々なものが存在するため、症例がもつ基礎疾患を把握し、適切な治療を行うことが重要になります。出血や皮膚の熱傷といった原因であれば、身体検査や病歴の聴取で容易に診断できますが、肝疾患、腎疾患、消化器疾患については画像検査や尿検査などを追加で行い、慎重に鑑別する必要があります。本特集ではまず血中蛋白質の生理学について復習した上で、各種臓器ごとに起こりうる病態や臨床症状、特徴的な検査所見と診断、治療方針を紹介します。
▽血中蛋白質の生理学と低蛋白血症の鑑別疾患
福島建次郎
▽肝疾患
福島建次郎
▽腎疾患
桑原康人
▽消化器疾患
大田 寛
■臨床現場で活かす! 基礎から学び直す細胞診
第12回 「腹水」
根尾櫻子、監修:内田和幸
■子犬と子猫の診療入門
第13回 「神経疾患」
穴澤哲也
■部位別に学ぶ泌尿器疾患
第2回 「腎臓」
室 卓志、監修:上地正実
■診断に活かす 心エコー図検査の第一歩
第6回 「動脈管開存症」
堀 泰智、監修:佐藤貴紀
■私の心に残るあの症例
第11回 「低血糖による虚脱を繰り返す孤発性成長ホルモン欠損症のチワワの1例」
飯尾亜樹、茂木朋貴
■チンチラの医学
第9回(最終回) 「血液検査」
霍野晋吉
■ハムスター臨床 ステップアップ講座
第8回 「運動器疾患の外科処置:骨折」
小沼 守
■動物病院のオペ室のつくりかた
第6回(最終回) 「専門分野をもつ総合病院のオペ室 ~JASMINEどうぶつ総合医療センター~」
上村博之
■獣医臨床論文のビジュアルアブストラクト New!
No.01 「膵炎に関連した胆管閉塞は遅れてやってきて治るのも遅い」
石川勇一
■Close Up!
「猫におけるウラジロガシエキス配合サプリメント投与後の尿量と比重、pHに対する影響」
西 晃太郎、監修:岩井聡美
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