内容

ホームドクターが必ず押さえておきたい犬と猫の骨折・脱臼への対応を豊富なビジュアルを用いてわかりやすく解説。

犬や猫に多い骨折・脱臼に関する基本的な知識と、一般的な動物病院で行うことのできる対応・治療法について、豊富な図版とともに解説。また、どのような場合に二次診療施設に紹介すべきか、また紹介する場合にやっておくべき処置についても掲載。骨折・脱臼の症例が来院した際にどう対応すべきか判断するための指標となる一冊。


【本書の特長】
●730点以上のビジュアルを掲載!
600点以上の写真、130点以上のイラストを掲載。各症例のX線所見も充実。

●イラストを用いてよりわかりやすく解説!
解剖などの写真ではわかりにくい情報についても、イラストを用いることで視覚的に理解しやすい。

●骨折・脱臼を伴う疾患についても紹介!
病的骨折や膝蓋骨脱臼など、骨折・脱臼を伴い跛行を呈する疾患の初期対応についても解説。

●第一線で活躍する専門家が監修・執筆。
監修者:本阿彌 宗紀/望月 学
執筆者:相川 武/天野 まど香/板本 和仁/枝村 一弥/小林 聡/藤田 桂一/戸次辰郎/本阿彌 宗紀

目次

第１章　 骨折・脱臼の基礎知識と初期対応
定義と分類
　骨折に関する基本的事象
　脱臼に関する基本的事象
初期対応と診断法
　初期対応
　診断ステップ
　画像検査
　その他の検査
治療の概要
　骨折の治療ステップ
　脱臼の治療ステップ

第２章　骨と関節の固定法
包帯法と外固定法
―包帯法（バンデージ法）
　包帯法の種類
　ロバート・ジョーンズ（RJ）包帯
　変法
　吊り包帯法（スリング法）
―外固定法
　外固定法の種類
　外固定法の適応部位
　外固定法が適応となる骨折
　ギプス包帯法（ロングキャスト）
　副子法（スプリント法）
　包帯法と外固定法の合併症
　まとめ
装具療法
　コルセットとブレース

第３章　骨折の対応
頭部（顎骨）の骨折
　解剖学的特徴
　原因
　初期対応
　診断
　顎顔面における開口と閉口の生理
　治療
　術後管理
　合併症
　二次診療施設への紹介
　一次診療施設での対応
椎骨の骨折
　原因
　発生部位（頚椎、胸椎、腰椎、仙椎）
　一次診療施設での初期対応
　二次診療施設へ移送する際の注意点（板による不動化）
　治療
前肢の骨折
　肩甲骨の骨折
　上腕骨の骨折
　橈骨の骨折
　尺骨の骨折
　中手骨の骨折
骨盤骨折
　初期対応
　画像検査
　保存的治療と外科的治療
　二次診療施設への紹介
　一次診療施設で
後肢の骨折
　大腿骨の骨折
　脛骨・腓骨の骨折
　距骨・踵骨の骨折
　中足骨の骨折
開放骨折
　Gustilo-Anderson分類
　開放創への初期対応
　一次診療施設での対応
　外科的な安定化術
　合併症

第４章　脱臼の対応
頭部の脱臼
　顎関節とその周囲の解剖学的特徴
　顎関節の脱臼
　二次診療施設への紹介
　一次診療施設での対応
椎骨の亜脱臼・脱臼
　解剖学的特徴
　骨折を伴わない椎骨の亜脱臼・脱臼
　保存的治療
前肢の脱臼
　肩関節の脱臼
　肘関節の脱臼
　手根関節およびその周囲の脱臼
後肢の脱臼
　股関節の脱臼
　足根関節の脱臼

第５章　鑑別が必要な疾患
骨折・脱臼を伴うその他の疾患
　病的骨折
　膝蓋骨脱臼
　前十字靱帯損傷
　股関節形成不全
　レッグ・カルベ・ペルテス病