病態からみた牛の輸液

    価格: ¥11,000 (本体 ¥10,000)
    数量:

    返品についての詳細はこちら

    twitter

    内容

    我が国を代表するスペシャリストによる執筆!
    国内初の日本人による牛の輸液療法の専門書

    月刊『臨床獣医』の人気連載&特集を大幅に加筆・修正し、約160頁もの新規コンテンツを追加収録した牛の輸液療法解説書の決定版! 何を、どこから、どれくらい、どの程度時間をかけて、という輸液療法の組み立てから、すべての病態を理解するうえで基本となる体液生理学(水、電解質、酸塩基平衡)を徹底解説。経験豊富な執筆陣が牛の疾患ごとの病態を紐解き、その輸液療法と処方を紹介する臨床獣医師必携の書。


    <本書のポイント>
    1.液剤の選択、輸液量の算出、輸液剤の投与順序、輸液ルートの選定など、輸液の基本事項を徹底解説

    2.あらゆる病態の基本となる水・電解質・酸塩基平衡などの、体液生理学を解説

    3.臨床現場で遭遇頻度の高い疾病を中心に取り上げ、疾病ごとに病態と輸液療法を解説するとともに処方例を提示

    目次

    Chapter1 輸液療法の基礎

    1-1 輸液計画の立て方
    輸液の安全域
    体液区分と体液移動
    輸液計画に必要な情報
    投与計画
    ナトリウムでみる脱水のパターン

    1-2 輸液剤の選択
    細胞外液補充剤と細胞内液補充剤
    低張複合電解質輸液剤
    輸液剤の選択
    添加剤と栄養剤

    1-3 高張輸液剤
    高張食塩液
    高張糖質輸液製剤

    1-4 経口輸液
    経口輸液剤
    適応症・輸液計画

    1-5 非経口輸液
    静脈内輸液
    皮下輸液

    1-6 静脈内輸液に必要な器具
    輸液コンテナ
    輸液セット
    留置針
    その他の輸液器具

    Chapter2 電解質異常

    2-1 ナトリウム
    ナトリウムの生理学
    低ナトリウム血症の病因
    低ナトリウム血症の鑑別
    低ナトリウム血症の輸液
    高ナトリウム血症

    2-2 カリウム
    カリウムの生理学
    カリウム補正療法のための輸液療法

    2-3 カルシウム
    カルシウムの生理学
    泌乳期乳腺組織のカルシウム代謝への重要性
    低カルシウム血症

    2-4 マグネシウムとリン
    マグネシウム
    リン

    Chapter3 酸塩基平衡異常

    3-1 酸塩基平衡の生理
    基本法則
    酸の産生と排泄
    緩衝系
    生理的代償性反応

    3-2 酸塩基平衡異常の鑑別
    アニオンギャップと補正重炭酸イオン濃度
    強イオン較差(SID)
    血液ガスデータの読み方

    3-3 酸塩基平衡異常の治療
    代謝性アシドーシスの治療指針
    代謝性アシドーシスの分類とその特徴
    アルカリ化剤
    代謝性アルカローシス

    Chapter 4 子牛疾病の病態と輸液療法

    4-1 子牛下痢症の病態と輸液療法
    病態
    理想的な輸液計画
    標準的な輸液計画

    4-2 侵襲下の栄養輸液
    病態
    輸液療法

    4-3 肺炎における体液と栄養管理
    病態
    輸液療法

    4-4 特殊状態下の輸液
    循環器疾患
    腎臓疾患

    Chapter5 成牛疾病の病態と輸液療法

    5-1 分娩後の食欲不振への輸液
    病態
    輸液療法

    5-2 乳熱の輸液
    病態
    輸液療法

    5-3 ケトージスの輸液
    病態
    輸液療法

    5-4 第四胃左方変位の周術期輸液
    病態
    輸液療法

    5-5 大腸菌群による甚急性乳房炎の輸液
    病態
    輸液療法

    5-6 肝臓疾患の輸液
    病態
    輸液療法

    Appendices
    主な動物用輸液製剤,補正用液剤,添加物
    の配合一覧
    注射剤配合変化の検出法
    配合変化の一例

    編著:鈴木 一由、山田 裕
    B5判 352頁
    ISBN978-4-89531-266-0
    2016年7月発行
    定価:本体10,000円(税別)


    水・電解質・酸塩基平衡と疾患別の輸液

    ページトップへ