内容
基礎獣医学を習得するために必要不可欠な免疫学の基礎知識を、最新の知見を含めわかりやすく解説!獣医免疫学の全体像を理解するうえで重要な原理をわかりやすく記載し、最新の知見を含め詳しく紹介。各種疾患の検査・診断・治療に応用される抗原抗体反応を中心とした免疫反応に関する原理についても丁寧に解説。獣医師として身につけておきたい免疫学の基礎知識を網羅した、入門書として最適な一冊。
目次
第1章 免疫学の歴史および免疫担当細胞の発生と働き1-1.免疫学の歴史
1-2.免疫担当細胞の発生と働き
第2章 免疫の概念
2-1.はじめに
2-2.免疫とは
2-3.免疫担当細胞は骨髄由来である
2-4.自然免疫で働く免疫担当細胞
2-5.病原体
2-6.感染に伴う免疫応答の推移
2-7.自然免疫と獲得免疫の抗原認識
2-8.自然免疫
2-9.獲得免疫
2-10.体液性免疫応答
2-11.細胞性免疫応答
2-12.遺伝子再編成によるリンパ球抗原レセプターの多様性
第3章 自然免疫における防御機構
3-1.物理的・化学的生体防御機構
3-2.TLRとNLR
第4章 感染症に対する自然免疫
4-1.病原体排除と自然免疫
4-2.自然免疫の防御機構
4-3.まとめ
第5章 獲得免疫におけるB細胞
5-1.抗体の構造と機能
5-2.B細胞の分化と多様性の形成
5-3.抗体のクラススイッチと体細胞高頻度突然変異
5-4.GALTにおける抗体の多様性形成
第6章 獲得免疫における主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と抗原提示細胞
6-1.主要組織適合遺伝子複合体
6-2.T細胞による抗原認識とT細胞活性化
6-3.抗原提示細胞の種類
6-4.MHCの多様性
第7章 獲得免疫におけるT細胞
7-1.T細胞レセプターの基本構造
7-2.T細胞の産生と多様性
7-3.T細胞による特異的抗原認識
第8章 感染に対する獲得免疫
8-1.ウイルス感染に対する獲得免疫
8-2.細菌感染に対する獲得免疫
8-3.原虫・蠕虫・ダニなどの寄生虫感染症
第9章 宿主防御機構の破綻(免疫不全とアレルギー)
9-1.免疫不全とは
9-2.先天性免疫不全症
9-3.後天性免疫不全症
9-4.アレルギーとは
第10章 腫瘍免疫
10-1.腫瘍発生のメカニズム
10-2.腫瘍に対する免疫機構
10-3.腫瘍の免疫回避機序
10-4.腫瘍に対する免疫療法
第11章 輸血,移植免疫および生殖免疫
11-1.輸血
11-2.移植免疫
11-3.生殖免疫
第12章 動物種による免疫系の特性
12-1.免疫系組織
12-2.リンパ球
12-3.免疫グロブリン
12-4.抗原結合レセプターの多様性産生
第13章 ワクチン
13-1.ワクチンとは
13-2.ワクチンの種類
13-3.ワクチンの機序
13-4.ワクチンの使用方法
13-5.ワクチンの実施
13-6.ワクチンの法的規制
13-7.ワクチンの経済性
第14章 抗原抗体反応を利用した検査法
14-1.モノクローナル抗体の作製法
14-2.抗原抗体反応に基づく検査法
第15章 免疫担当細胞の分離法および免疫学的検査法
15-1.免疫担当細胞の代表的な細胞表面マーカーと分類
15-2.免疫担当細胞の検査法
15-3.リンパ球の機能解析
監修:池田 輝雄、小川 健司、松本 安喜
B5判 212頁
ISBN978-4-89531-161-8
2015年3月発行
定価:本体3,800円(税別)
B5判 212頁
ISBN978-4-89531-161-8
2015年3月発行
定価:本体3,800円(税別)
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