内容

国内の第一線で活躍するスペシャリストが、動物病院で遭遇する機会の多い代表的な救急疾患の手技や治療の流れを、写真を交えて丁寧に説明。国内の臨床現場に即した、全コンテンツ書き下ろしの救急医療マニュアルの決定版！


≪本書のポイント≫
●各疾患を余すところなく徹底解説
疾患の病態も丁寧に解説することで、それぞれの治療法を深く理解できる。

●疾患ごとに「診断から治療の流れ」のフローチャートつき
時間に追われながらのインフォームド・コンセントでの見落としを防ぐのに役立つ。そのときにやるべきことが分かりやすい。

●疾患ごとに「ポイントと注意点」がまとまっているから素早く確認できる。

●ひと目でわかる薬用量の一覧表を疾患ごとに掲載。投与量や投与経路の確認が簡潔で明瞭。

●手技や治療の流れを写真とイラストで詳細に解説

目次

Introduction
救急疾患の動物に対応するために…岡野昇三（北里大学）

Chapter1　重要な病態
1-1　呼吸困難…岡野昇三
1-2　ショック…岡野昇三
1-3　アナフィラキシーショック…岡野昇三
1-4　播種性血管内凝固（DIC） …桃井康行（鹿児島大学）

Chapter2　救急疾患各論
１循環器
2-1-1　心タンポナーデ…堀　泰智（北里大学）
2-1-2　血栓塞栓症…堀　泰智
2-1-3　危険な不整脈…堀　泰智
２ 消化器
2-2-1　異物（食道・胃・腸管）…秋吉秀保（大阪府立大学）
2-2-2　胃拡張捻転症候群 …中村篤史（TRVA夜間救急動物医療センター）
2-2-3　腸重積…秋吉秀保
2-2-4　肝性脳症…岡野昇三
2-2-5　犬の急性膵炎…竹内和義（たけうち動物病院）
３ 代謝・内分泌
2-3-1　低血糖症…西飯直仁（岐阜大学）
2-3-2　糖尿病性ケトアシドーシス…西飯直仁
2-3-3　アジソンクリーゼ…西飯直仁
４ 泌尿器
2-4-1　無尿…岩井聡美（北里大学）
2-4-2　尿路閉塞…岩井聡美
2-4-3　尿道損傷…岩井聡美
５ 生殖器
2-5-1　子宮蓄膿症…堀　達也（日本獣医生命科学大学）
2-5-2　異常分娩…堀　達也
６ 神経
2-6-1　胸腰部椎間板ヘルニア
グレード５と診断した場合の対応…田中　宏（中山獣医科病院）
2-6-2　てんかん重積状態…田中　宏
７ 運動器
2-7-1　骨折の応急処置
小型犬の橈尺骨骨折と猫の交通外傷による骨折…遠藤　薫（遠藤犬猫病院）
2-7-2　犬の靭帯断裂…遠藤　薫
８ 眼
2-8-1　角膜穿孔…金井一享（北里大学）
2-8-2　緑内障…金井一享
2-8-3　眼球脱臼…金井一享
９ 皮膚
2-9-1　熱傷…柴田久美子（DVMs どうぶつ医療センター横浜）
10 腫瘍
2-10-1　腫瘍破裂に伴う腹腔内出血　脾臓血管肉腫…近澤征史朗（北里大学）
2-10-2　抗がん剤投与後の急変
急性腫瘍溶解症候群（ATLS）および好中球減少症…近澤征史朗
11 その他
2-11-1　中毒 …中村篤史
2-11-2　熱中症…中村篤史

Chapter3　必要な手技
3-1　気道確保…岡野昇三
3-2　心肺蘇生法（CPR）…佐野忠士（酪農学園大学）
3-3　血管内留置…前田賢一（北里大学）
3-4　投薬方法…前田賢一
3-5　輸液療法…前田賢一
3-6　輸血療法…藤野泰人（浦安中央動物病院）

Appendices
Appendix-1　エマージェンシーボックス
Appendix-2　救急医療で使用される主な薬剤…岡野昇三

略語表
索引