内容
緊急時に遭遇するあらゆる救急疾患を網羅した、伴侶動物救急医療ガイドの決定版。わかりやすい構成、簡潔かつ実用的なアプローチ、各症例における処置の手順を流れに沿って記載しているので、素早く適切な救急処置ができる。また犬、猫だけでなく鳥類、フェレット、ハムスター、ミニブタ、爬虫類、観賞魚などエキゾチックアニマルにも対応。
目次
第1章 支持療法・酸塩基不均衡
・酸素療法
・輸液療法
・血圧の評価
・栄養サポート
・疼痛管理
第2章 ショック
・序論
・ショックの原因と種類
・循環血液量減少性または循環性ショック
・心原性ショック
・分布異常性ショック
第3章 心血管系
・心肺蘇生法(CPR)
・うっ血性心不全(CHF)
・犬の心筋症
・猫の心筋症
・動脈血栓症、動脈血栓塞栓症
・心嚢水貯留
・高血圧性クリーゼ(クライシス)
・糸状虫症における後大静脈症候群
・失神
第4章 呼吸器
・上部気道閉塞(窒息)
・喉頭麻痺
・気管虚脱
・感染性気管気管支炎
・誤嚥性肺臓炎と誤嚥性肺炎
・肺血栓塞栓症
・非心原性肺水腫
・急性肺傷害および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
・猫の慢性気管支疾患(猫喘息)
・胸水
第5章 外傷
・交通事故
・気胸
・外傷性横隔膜ヘルニア
・皮膚剥脱(デグロービング)損傷
・咬傷、裂傷
・銃創
・骨折
・断脚
・股関節脱臼
・肘関節脱臼
・縫合部位離開
第6章 飼育環境中の事故
・溺水(浸水損傷)
・感電
・熱中症
・低体温症、凍傷
・煙吸入
第7章 皮膚
・膿瘍
・熱傷
・皮内異物
・急性湿性皮膚炎(化膿性外傷性皮膚炎)、ホットスポット
・中毒性表皮壊死症と多形(性)紅斑
・若年性蜂巣炎(若年性膿皮症)
・耳血腫
・急性外耳炎
・肛門嚢障害
第8章 血液疾患
・犬の貧血
・猫の貧血
・免疫介在性血小板減少症(IMT、ITP)
・凝固障害
・鼻出血
・播種性血管内凝固症候群(DIC)
・腹腔内出血
第9章 消化器
・唾液腺嚢腫(ガマ腫)
・食道内異物
・急性腹症
・腹膜炎
・胃拡張、胃捻転(GDV)
・犬急性(ウイルス性)胃腸炎
・消化管閉塞と重積
・猫の下痢
・出血性胃腸炎(HGE)
・大腸炎
・直腸脱
・会陰ヘルニア
・急性肝不全
・肝性脳症
・猫の肝リピドーシス
・猫の胆管肝炎
・膵炎
第10章 代謝、内分泌
・糖尿病
・糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
・糖尿病における高血糖性高浸透圧性非ケトン性症候群(HHS)
・低血糖症
・副腎皮質機能低下症(アジソンクリーゼ)
・シャーペイ発熱症候群
第11章 泌尿器系、電解質異常
・急性腎不全(ARF)
・慢性腎不全(CRF)
・腎盂腎炎
・血尿、血色素尿(ヘモグロビン尿)
・猫の下部尿路疾患(FLUTD):非閉塞性
・猫の下部尿路疾患(FLUTD):尿道閉塞
・犬の尿路結石症
・膀胱破裂(尿腹症)
・高カルシウム血症
・低カルシウム血症
・高カリウム血症
・低カリウム血症
・高ナトリウム血症
・低ナトリウム血症
・低リン血症
・低マグネシウム血症
第12章 生殖器系
・異常分娩
・新生仔衰弱症候群(新生仔死)
・乳腺炎
・子宮蓄膿症
・膣水腫(膣過形成)、膣脱、子宮脱
・嵌頓包茎
・急性前立腺炎
第13章 神経、眼
・頭部外傷
・(急性)脊髄症(対不全麻痺/対麻痺)
・下位運動ニューロン疾患
・破傷風
・前庭疾患
・振戦
・犬の痙攣発作
・猫の痙攣発作
・意識障害、昏睡
・急性潰瘍性角膜炎
・角膜異物
・前ぶどう膜炎
・前房出血
・眼球突出
・急性緑内障
・突発性盲目
第14章 中毒症
・N,N-ジエチルトルアミド
・亜鉛
・アスピリン
・アセトアミノフェン
・アミトラズ
・アルブテロール(サルブタモール)
・アンフェタミン
・一酸化炭素
・イベルメクチン、その他
・エチレングリコール
・家庭用洗剤
・カルシウムチャネル遮断薬
・キシリトール
・クモ刺咬傷
・蛍光ジュエリー
・抗凝固性殺鼠剤
・高張リン酸ナトリウム浣腸液
・抗ヒスタミン薬、充血緩和薬
・コカイン
・コレカルシフェロール
・昆虫(膜翅目)刺症
・サソリ刺傷
・三環系抗うつ薬
・シトラスオイル抽出物(リモネン、リナロール)
・植物
・ストリキニーネ
・セロトニン症候群
・炭化水素
・チョコレート、カフェイン
・鉄
・電池
・毒キノコ
・生ゴミ
・鉛中毒
・ニコチン
・粘土(自家製)
・バクロフェン
・パン生地
・ハーブ、ビタミン、天然サプリメント
・ヒキガエル被毒
・非ステロイド性抗炎症薬
・砒素
・ヒドラメチルノン
・ピレスリン、ピレスロイド
・ブドウ、レーズン
・ブロメサリン
・ペイントボール
・ヘビ咬傷
・βブロッカー
・ホウ酸、ホウ酸塩、ホウ素
・ポプリオイル
・マカデミアナッツ
・マリファナ、ハシシ
・メタアルデヒド
・有機リン、カーバメート
・藍藻(アオコ)
・リシン、アブリン
・リン化亜鉛
・ロテノン
・その他の中毒症
第15章 エキゾチックアニマル
・ウサギ
・カメ(陸棲、水棲)
・観賞魚
・スナネズミ
・鳥類
・チンチラ
・トカゲ類
・ハムスター
・ハリネズミ
・フェレット
・フクロモモンガ
・ヘビ
・ミニブタ
・モルモット
・ラット
付録
I. 鎮痛薬
II. クロスマッチ(血液交差適合試験)
III. 血液成分の利用
IV. 輸液療法
V.カリウム補充のガイドライン
VI. 入手可能なインスリン製剤
VII. 米国の中毒事故管理センター
VIII. 有毒植物
IX. 誤食しても比較的毒性の低いもの
X. 妊娠中に有害となり得る薬剤
XI. 妊娠中に安全に使用できる薬剤
XII. 重度の腎不全症例では避けるべき薬剤
XIII. 腎不全において用量低減を要する薬剤
XIV. 主な計算式
XV. 持続点滴(CRI)における計算式
XVI. 持続点滴(CRI)で使用される主な薬剤
XVII. 単位換算(近似値)
XVIII. 犬猫の体表面積
XIX. 救急医療で使用される主な薬剤
監訳:川田 睦
翻訳:向野 麻紀子
B5判変型 904頁
ISBN978-4-89531-241-7
2015年9月発行
定価:本体13,000円(税別)
翻訳:向野 麻紀子
B5判変型 904頁
ISBN978-4-89531-241-7
2015年9月発行
定価:本体13,000円(税別)