獣医病理学者が語る 動物のからだと病気

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    内容

    動物の臓器や遺体を観察して病気を診断する、少し変わった動物のお医者さん「獣医病理医」。

    知れば知るほどおもしろい動物のからだのひみつ、病気のふしぎについて、動物の病気と死のエキスパートである獣医病理医ならではの視点で解説した一冊。

    【本書のポイント】
    ●さまざまな動物の特徴的な臓器や病気について、独自の視点で解説。
    ・動物に多いがんって?
    ・猫は中毒になりやすい?
    ・カナリアは毒ガスを検知できる?
    ・ヘビの臓器はどうなっている?
    ・ワニの心臓は水陸両用?
    ・動物もぜいたくをすると痛風になる?

    ●実は身近に潜んでいる動物と人の感染症について紹介。ペットや家族、自分自身を感染症から守るための知識が満載。
    ●動物の死から声なき声を聞き、残された動物や人のために役立てる。獣医病理医の知られざる仕事内容を紹介。
    ●犬や猫といったペットを治療するだけではない、獣医師の社会的役割についても紹介。

    目次

    第1章 「獣医病理医」のお仕事
     1 「病理学」専門の動物のお医者さん
     2 病理解剖は突然に
     3 私たちの体をつくるもの
     4 病理と料理、結構似ている
     5 苦手だったことが仕事に
     6 病理検査をしても分からないことがある
     7 お肉のチェックから病気の診断まで

    第2章 動物の病気とからだのしくみ
     1 動物によくあるがん「肥満細胞腫」
     2 伝染していくがん細胞 ─1万年の記憶─
     3 猫の中毒にご注意を
     4 動物によって起こりやすい病気が違うのはなぜ?
     5 ヒョウ柄のラクダ
     6 ガスザルってどんなサル?
     7 カワウソの尿路結石
     8 心臓は血管が発達してできたもの
     9 鳥類と爬虫類の痛風
     10 危険を知らせる炭鉱のカナリア
     11 ヘビは膀胱炎にならない
     12 虫も病気になる

    第3章 動物の感染症に注意
     1 最恐の感染症、狂犬病
     2 動物のコロナウイルス
     3 トキソプラズマ、猫を飼っていなくても要注意
     4 豚熱から養豚場を守る!
     5 鳥に感染するカビ
     6 動物とは適度な距離感が大事

    第4章 動物にも死因不明社会が到来?
     1 「死因は心不全」……それって本当?
     2 動物のための法医学「法獣医学」
     3 「死」を「生」へつなげる

    コラム
     1 獣医師がいなくなったら……
     2 病理組織標本(プレパラート)ができるまで
     3 動物と無縁な人なんていない?
     4 獣医病理学的な「2メートル」のたとえ
     5 病原体の種類
     6 PCR検査って何?
     7 病理解剖のときの装備は厳重に
     8 ジビエを安全に食べるために
     9 動物を助けるだけが獣医師の仕事じゃない

    著:中村 進一
    四六判 228頁
    ISBN978-4-89531-870-9
    2022年11月発行
    定価:本体2,000円(税別)


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