内容
“第一線で働くがん専門医が患者さんと家族の方々に心から伝えたいこと”忙しい病院において、主治医と上手にコミュニケーションをとることは難しいものです。
著者は第一線でがん治療を行う医師であり、カウンセリングのスキルも生かし、抗がん剤治療を受けるときのさまざまな疑問や不安についての対処法を、患者さんと家族の方々に丁寧にわかりやすくお話します。
こんなふうに考えてはいませんか?
●抗がん剤の副作用はつらくても我慢するしかない
●副作用で寿命が短くなる
●がんになったら自分の人生は終わりだ
●主治医との関係に悩んでいるがどうしようもない
●主治医のいう通りにしておけば大丈夫
●がんが完治しなければ幸せにはなれない
決してそんなことはありません。
あなたの悩みはちょっとしたことで解決できます。
がんと前向きに向きあい、がんを克服する方法を、わかりやすくお話しします。
目次
第1章 がんに関する事実を知り、がんを克服する1 がんになるメカニズムを理解し、原因をとり除く
2 がんになっても必ず死ぬとは限らない
3 遺伝子異常があってもがんを発症させないためには
第2章 抗がん剤治療による副作用を乗り越える
1 抗がん剤治療を受ける目的
2 副作用に関する基本的な知識
3 副作用の症状が医師に的確に伝わる方法
4 副作用のつらさを伝えても、医師が対処してくれないとき
5 治すためにつらい副作用に耐えるという考えは危険
6 副作用は体力が低下すると出やすくなる
7 リハビリで合併症を予防し、副作用を和らげる
8 抗がん剤による倦怠感をとるための対処法
9 副作用で食べられないときの対処法
10 抗がん剤治療の特徴を理解し、自分らしい生活を送る
第3章 抗がん剤治療を受ける意味を家族とともに考える
1 抗がん剤治療を受ける意味とは
2 本人が納得したうえで治療を受ける
3 大切な人ががんになったときにできること
4 長く生きるために苦しみをなくす
5 余命宣告の受け止め方
6 がんの告知のショックから立ち直る方法
7 がんになったことを小さな子どもに伝えるべきか
8 がんになったときに乗り越えないといけない苦しみとは
9 自分の死の迎え方を考えておく
第4章 がん治療で直面するさまざまな問題を解決する
1 がんになったときは誰かに相談する
2 病院に行くストレスを楽しみに変える方法
3 主治医を変えたいと思ったときにすべきこと
4 上手にセカンドオピニオンを受けるには
5 どの治療を受けたらよいか悩んだら
6 さまざまな情報から、適切な情報を見抜く方法
第5章 心を安定させることが治療を成功に導く
1 感謝をすることで心の不安をとる
2 「自分が求める感情」を意識して生きる力を得る
3 呼吸を意識してリラックスする
4 「やる気回復ノート」で元気になる
5 復活のストーリーで前向きな気持ちになる
コラム
コラム1 がんの食事療法
コラム2 抗がん剤治療をやめるタイミング
コラム3 よい医療を受けるための診察時のポイント
コラム4 患者さんが手術を拒絶した理由
コラム5 長生きに大切なのは前向きな気持ちと痛みがない状態
コラム6 分子標的薬によるオーダーメイド治療
コラム7 高齢者の入院には認知症や寝たきりの予防を
コラム8 がんは家族全員の問題
コラム9 がんになっても工夫しだいで仕事は続けられる
コラム10 話を聞いてくれる人を探す
コラム11 初めての病院に行くときに準備するもの
コラム12 抗がん剤治療を否定する情報の検証
コラム13 日本のがん治療の問題点
著:加藤 隆佑
四六判 248頁
ISBN978-4-89531-220-2
2015年6月発行
定価:本体1,500円(税別)
四六判 248頁
ISBN978-4-89531-220-2
2015年6月発行
定価:本体1,500円(税別)